特集

ふるさとネイチャーらんど

自然が身近な 錦岡鈴蘭公園

(2017年 4/10)

 執筆者の村井雅之(むらい・まさゆき)さんは、ゆうふつ原野自然情報センターを主宰し、身近な動植物の魅力や出合い方について詳しい自然のスペシャリト。著書に「ムラさんのゆうふつ原野絵日記」(一耕社出版)などがあります。

4月中旬の親水公園

 苫小牧市の西側、苫小牧駒沢大学の近くにある市民公園です。園内には遊具やグラウンドがあり、多くの市民が利用しています。周囲にはハンノキ、ドロノキを主体とする林や、ホザキシモツケ、ナガボノシロワレモコウなどが繁茂する草原があり、四季を通じて自然観察を楽しめます。
 野鳥たちのさえずりがにぎやかになり、子育てで忙しく跳び回るハシブトガラスやハシボソガラス、スズメ、ハクセキレイの姿を見掛けることが多くなります。

2種類のカラス

 ハシブトガラスとハシボソガラスは、くちばしの形や大きさ、体形などで区別できます。くちばしが太く額が出ていて、がっちりした体形をしているのがハシブトガラス。くちばしが細くスマートな体形をしているのがハシボソガラスです。
 鳴き方や鳴き声も違い、ハシブトガラスは「カー、カー」と澄んだ声で鳴き、ハシボソガラスは体を前かがみにして「ガー、ガー」と濁った声で鳴きます。姿より鳴き声や鳴き方で正確に区別できます。
 カラスの巣作りは2月ごろに始まり、3~7月ごろに子育てをします。ひなをとても大切にする野鳥で、人を襲うのはひなを守ろうとするためです。カラスの気持ちになってみることで付き合い方が分かり、決して危険な野鳥ではないことに気付くはずです。

身近なスズメ

 スズメの仲間は世界に15種類が生息していて、そのうちの10種類が人家周辺に生息しています。子育ては3月下旬ごろに始まり、巣作りも子育ても雄と雌が共同で行います。
 普通は1年に1回から2回の子育てで終わりますが、ひなたちの食べ物となる昆虫が多い年には1年に3回子育てをすることもあります。

雄と雌で背の色が違う

 ハクセキレイはセグロセキレイによく似ていていますが、顔の白と黒のコントラストに注目すると区別できます。ちなみに雄と雌は背中の色を見れば区別できます。
 生息しているのは川の周囲や住宅地、農地のような開けた環境で、主に水辺のくぼみや家屋の隙間に巣を作りますが、時には車のエンジンルームや捨てられた炊飯器の中にも巣を作るため、話題になることの多い野鳥です。
 5月から7月にかけて子育てし、巣作りも抱卵も雄雌共同で行います。

エゾニワトコの新芽

 4月になるとエゾニワトコの葉が開き始めます。スイカズラ科の落葉樹で、成長すると3~5㍍ほどの高さになります。5月になると直径5㍉ほどのクリーム色をした花をたくさん付け、8月から9月になると赤く熟した果実が見られるようになります。



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