特集

ウトナイ湖サンクチュアリレンジャー通信

春を知らせる生き物たち ガン類やハクチョウ類の渡りなど

(2017年 4/8)
冬眠から目覚めて食べ物を探すシマリス

冬眠から目覚めて食べ物を探すシマリス

 先週は湿雪が降り、あっという間に冬景色になりましたが、その雪も日中の暖かさで急速に姿を消しつつあります。今回は、そんなウトナイ湖周辺で見られた「春の兆し」を紹介します。

 一つ目は、マガンやヒシクイなどのガン類やハクチョウ類の渡りです。越冬地の本州から繁殖地のロシアを目指す途中、立ち寄ります。春の渡りでは、マガンは昼間、周辺の田畑などで食事をし、夜間は休息のため湖を利用。今季は3月下旬に6万羽を超えた後、徐々に減少し、現在はほとんど姿が見られなくなりました。

 二つ目は、夏鳥ヒバリの到着です。本州以南で越冬していた彼らは、繁殖のため北海道にもやってきます。今後は、草丈の低い草原などの上空から「ピチチチュクチュクピチチ…」など、にぎやかに鳴く声が聞かれるようになるでしょう。

 三つ目は、成虫のまま冬をこして過ごしていたクジャクチョウの登場です。羽を広げると、鮮やかな紅色の中に青や紫の目玉模様があるチョウです。3月26日に目覚めた後、雪が降ってしまったので、花々が咲き始めるのを待ち遠しく思ったかもしれません。

 四つ目は、冬眠から目覚めたシマリスです。冬の間地中に掘った巣穴にドングリなどを貯食し、枯れ葉を敷き詰めて寝ていますが、時折、食事や別部屋で排せつも行います。先日、発見した時は、地上へ出て食べ物探しに夢中でした。

 五つ目は、エゾアカガエルの出現です。日当たりの良い水たまりで「クルルワ、クルルワ」という鳴き声を聞くことができました。産卵ももう間近です。

 ウトナイ湖はこれから、繁殖のために夏鳥が次々と渡ってきます。花も短い春を懸命に咲き、それに合わせて花粉を運んでくれる虫たちなどが現れるなど、生き物の気配が増える季節。ウトナイ湖へ春を感じに、ぜひお越しください。

(日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ・小山留美レンジャー)



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