特集

ふるさとネイチャーらんど

生き物が目覚めたつた森山林

(2017年 4/3)

つた森山林へ出掛けてみよう

 つた(蔦)森山林は、勇払原野の原風景をとどめる数少ない場所の一つです。苫小牧の市街地から行く時は、国道235号線をむかわ方面へ向かい、道路脇に立つ「つた森山林」という標識を目指すとよいでしょう。標識を曲がるとすぐに小さな駐車スペースがあり、駐車場から林内に入ると、道順を示す標識が設置されています。

4月上旬のつた森山林

 シジュウカラなど野鳥たちのさえずりが本格的になり、水辺では冬眠から目覚めて産卵を始めるエゾアカガエルたちの大合唱が聴かれるようになります。また膨らみ始めた木々の芽やハンノキの花なども観察できます。

シジュウカラのさえずり

 シジュウカラ科に属するシジュウカラは、スズメくらいの大きさで、頭の上が黒いベレー帽をかぶったように黒く、胸にネクタイをしたように見える黒い模様があるのが特徴です。
 この模様は雄にも雌にもありますが、雌の模様は雄よりも細いため、模様を見れば雄と雌を区別できます。よく似た野鳥にハシブトガラやコガラがいますが、胸にネクタイが無いことから区別できます。
 ちなみに「ツツピー、ツツピー」というシジュウカラ独特のさえずりが聞かれるようになるのは3月からで、さえずりがにぎやかになるとともに、雄同士の縄張り争いも盛んになります。

エゾアカガエルの合唱

 北海道特産種であるエゾアカガエルは、道内の平地から2000メートル近くの山地にまで生息しています。
 産卵時期は年によって若干の差がありますが、だいたい3月中旬ごろに始まり、最盛期は4月上旬です。この頃になると、たくさんのカエルたちが水辺に集まり「クワックワックワッ」という大合唱が聴かれるようになります。

小さな吸血鬼

 マツモムシは体長13ミリほどのカメムシの仲間で、池や沼などの静水域に好んで生息しています。
 特徴は、体に比べてとても長いオールのような後ろ脚。この脚を使い、背面を下にして巧みに泳ぎ回って、獲物を探したり外敵から逃れたりします。
 食べ物は、小さな魚や昆虫で、獲物を捕まえるとストローのような口を体に突き刺して体液を吸います。ちなみに口は針のように鋭いため、不用意に素手で捕まえると刺されることがあります。刺されるとハチに刺されたような痛みが数日続くので、素手では捕まえないようにしましょう。

水辺に自生する花

 ハンノキはカバノキ科の落葉樹で、3月下旬になると枝先に花穂を付けます。枝先に垂れ下がって見える花穂は雄花のもので、同じ枝に小さな雌花が控えめに付いています。
 花は花粉を風に運んでもらう風媒花で、雄花の花穂は日を追うに従って下に伸び、やがて黄色い花粉を飛ばし始めます。
 学名は「水辺に栄える」というラテン語からきている「Alnus」で、これは水に強く、水辺に自生する樹木であることを示しています。



PAGE TOP