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ふるさとネイチャーらんど

野鳥が巣作り 錦多峰川周辺

(2017年 3/27)

錦多峰川へ出掛けてみよう

 錦多峰川は、樽前山麓にある口無し沼周辺を水源とする河川で、山麓から市街地を通り太平洋へとつながっています。名前はアイヌ語の「ニシタップ」に由来しています。錦多峰川へ行くには、錦岡郵便局や凌雲中学校を目指すとよいでしょう。川の周辺には植物が繁茂する広い河川敷やミズナラ林があり、河口には砂浜が続いていて、一年を通じ、さまざまな生き物を観察できます。

3月下旬の錦多峰川周辺

 巣作りをするカササギやハシボソガラスが目立つようになり、河川敷ではモズが見られるようになります。太平洋を望む河口周辺の海辺では、ウミアイサなど海に生息するカモの仲間も観察できます。

潜水が得意

 ウミアイサはユーラシア大陸と北米大陸の亜寒帯地域で繁殖する海ガモの仲間で、日本へは越冬のために飛来します。海水域を好んで生息するので、主に海岸の沿岸や岩礁、内湾のほか、外洋で姿を見ることが多いのですが、淡水域でも見ることがあります。
 カワアイサと同じく主食は魚。先端はかぎ型に曲がり、縁にはのこぎりのような突起があり、一度捕まえた魚は逃がさないようになった特殊な細長いくちばしを持っていて、器用に魚を捕まえて食べます。
 ウミアイサやカワアイサは単独で魚を捕まえることが多いですが、「共同採餌(さいじ)」という方法で魚を捕まえることもあります。魚の群れを見つけると数羽から数十羽が一列に並び、一斉に潜って魚群を浅瀬に追い込み、捕まえる方法です。

タカに似た習性

 モズはムクドリよりも少し小さく、スズメ目というグループに属します。気性が荒く、鋭いくちばしを使ってカエルや昆虫、小さな野鳥などを捕まえて食べるタカのような習性を持っています。
 目を通過するサングラスのような黒い帯も獲物に目の動きを悟られないようにするためだと考えられています。仲間は国内で6種類記録されており、勇払原野ではモズ、アカモズ、オオモズ、チゴモズの4種類が観察されています。
 本州以南に分布するモズは秋から春に平地で暮らし、夏から秋に涼しい高原などで暮らすため年中見られますが、北海道で見られるモズは3月下旬に渡って来て5月ごろから子育てし、秋遅くには本州方面に南下して越冬するため、冬に姿を見ることはまれです。

ドームのような巣

 カササギはハシボソガラスよりも一回り小さいカラスの仲間です。子育てはカラスと同じ5月ごろに始めますが、巣作りは3月ごろに始めます。
 巣の外見はカラスの巣に似ていますが、よく見ると大きな皿形のカラスの巣と違い、球形のドームのような覆いで覆われ、出入り口はドームの斜め上に開いています。
 雨風を防ぎ、卵やひなをカラスなどの外敵から守るためと考えられていますが、時々カラスに大きな穴を空けられ、放棄された巣を見ることがあります。



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