特集

ふるさとネイチャーらんど

渡り鳥 春告げるウトナイ湖

(2017年 3/20)

ウトナイ湖へ出掛けてみよう

 ウトナイ湖は苫小牧市の東側にある沼で、多くの野生生物が生息することから、国の特別鳥獣保護区に指定されています。また、渡り鳥の重要な中継地や越冬地になっているためラムサール条約の登録地にも指定されています。自家用車やバスのほか、JRで出掛けることができます。JRを使用する場合は「植苗駅」で下車し、国道36号線まで出て、苫小牧方面に徒歩で向かいます。時間がかかりますが、ウトナイ湖に流入する原始河川である美々川の景観を楽しむことができます。

にぎやかな水面

 厳冬期のウトナイ湖は水面のほとんどが厚い氷に覆われていて、水鳥たちの姿を見る機会は少ないですが、3月になって氷が解け始めると、ガンやハクチョウ、カモの群れが飛来し始め、とてもにぎやかになってきます。水辺の樹上や水面に残った氷の上では、食べ物を探すオオワシの姿も見ることができます。

獲物を狙うオオワシ

 オオワシは翼を広げると2.4メートルを超える大きな海ワシの仲間で、オホーツク海北部で繁殖しています。北日本に飛来するのは越冬のためで、9月下旬ごろから5月ごろまで見ることができます。勇払原野で越冬する姿を観察しやすいのは、ウトナイ湖や弁天沼、鵡川や厚真川などで、獲物を探す様子などを見ることができます。ちなみにオジロワシと似ていますが、オオワシの方が一回り大きいほか、尾羽が長く、成鳥の肩に白い模様があることから区別できます。

重要な越冬地と中継地

 オオワシやオジロワシにとって勇払原野は、越冬地としてはもちろん渡りの中継地としても重要な場所で、沼や川は食べ物を得る場所として、わずかに残された昔ながらの森林はねぐらとして利用されています。都市近郊にありながらワシたちが飛来する素晴らしい原野の自然環境は私たちの誇りです。こうした原野を保全してゆきたいものです。

湖をねぐらにするガンの群れ

 ガンたちの一日は、早朝、ねぐらにしていたウトナイ湖や弁天沼などから食べ物を探しに飛び立つところから始まり、日中はむかわや厚真、早来の水田や牧草地などにいて日没まで稲の落ち穂や牧草、あぜ草などを食べて過ごし、日没が近づくとねぐらに帰っていきます。ガンの大群がウトナイ湖にねぐら入りする様子やウトナイ湖から飛び立つ様子は圧巻です。ちなみに朝の飛び立ちの観察には午前5時くらいから、ねぐら入りなら午後5時30分くらいから待機するとよいでしょう。

姿を見せたフキノトウ

 フキノトウは、アキタブキというキク科の多年草のつぼみです。つぼみには雄花と雌花があり、開花する4月から5月ごろになると高さが1メートルから2メートルほどになります。アキタブキは山菜として人気があり、つぼみと共に葉柄も食用にされます。



PAGE TOP