特集

トップかく語る 2017躍動

(4)成長へ製造技術確立 デンソー北海道・根橋 聖治社長

(2017年 1/11)

 ■業績は過去最高

 昨年は自分たちで仕事を広げた年だった。土台の足元固めができた。2015年度の売り上げ実績は422億円。取引先の引きもあり、今年も増産傾向。一方で人繰りと生産設備は能力を超え、増強できず、休日稼働で社員には苦労をかけている。

 国内、海外とも取引先の発注は増加し、16年度も増収増益で売り上げは前年度を約5%上回り、過去最高となる見通し。低迷といわれても自動車メーカーはアグレッシブだ。

 国内の需要は横ばいだが、インドが伸びている。低迷する中国にもポテンシャルがある。北米もまた伸びそうだ。アメリカで関税が上がっても需要が大きく減ることはない。弊社の製品が関税を受けることでメーカーが競合相手に走る構図は懸念されるが、(影響は)すぐに出ないと思う。次期米国大統領が本当に関税を掛けるのか、静観するしかない。

 弊社の生産ラインは23本。一昨年2本を増設。しばらく安泰と思っていたが、2月稼働に向けて現在24本目(吸気圧センサーのライン)を設置中。約800万個体制になる。

 弊社は車載用圧力センサーの製造で国内ナンバーワン、世界では2位。エンドユーザーの6割が海外だ。現在、世界の自動車の3台に1台は弊社製品が使用されている勘定になる。圧力センサーは小さいが技術ノウハウが高く、海外で簡単には造れない。ここで集中生産した方が品質的にもコスト的にも安定する。千歳から世界に供給していく方法は変わらない。

 ■明るい未来づくり

 今年は成長する年。従業員の能力を生かし製造技術を確立させる。競争力を高め、競合メーカーと対等に戦ってシェアを伸ばし、会社の実力を高めたい。強みは製造と設計部門の強固な連携によるデンソー北海道ならではのスピードとアプローチ。従業員の活力と元気さで、明るい未来をつくれる会社になる、今年が第一歩だと思う。

 昨年は静岡県の不二電子工業が千歳で操業を始め、部品の現地調達が実現した。一方で道内企業からの部品確保は難しい状況だ。現地調達は部品の技術競争力と価格の勝負。道内企業はしたたかになって、本州企業に勝てる技術力とコスト競争力を付けてほしい。

 期間従業員から正社員への道を増やした。良い方向に向かっている。16年は中途採用24人、正社員登用は20人。今年4月採用は高卒15人、大卒5人。16年12月現在、従業員は1048人。女性の比率は14%。17年春の高卒の新入社員15人のうち7人は女性。大卒5人のうち1人が女性。就職希望の高校生にも「女性が働きやすい会社」と認知されてきている。(おわり)

略歴 1985年4月、秋田大学鉱山学部機械工学科卒業。日本電装(現・デンソー)入社。前任はデンソーバルセロナ(スペイン)社長。2015年6月、デンソー北海道代表取締役社長に就任。静岡県沼津市出身。56歳。



PAGE TOP