千歳・恵庭

恵庭出身の落語家・林家扇さん 7月1日、故郷で初公演

(2017年 5/18)

「三匹のこぶたちゃん」の3人。中央が林家扇さん(提供写真)

 恵庭市出身の落語家、林家扇(はやしや・せん)=本名・一丸さくら=さん(27)の初の恵庭公演「三匹のこぶたちゃん~平成道産子組~in Eniwa」(同実行委主催)が7月1日午後2時から島松仲町の夢創館で開かれる。テレビ番組「笑点」(日本テレビ)でおなじみの林家木久扇師匠に弟子入りした扇さんの落語を楽しめる。

 扇さんは恵庭生まれ。恵庭小、恵明中を卒業。札幌の高校を卒業後、2008年4月に東京に移り住み、木久扇師匠に弟子入りした。転機は高校2年の時。「『笑点』を見て女子高生感覚で『木久ちゃん、かわいい』と思っていたが、本も書き絵も描ける多彩な面を知り、さらに(弟子の)林家きく姫さんの存在から女性も落語家になれることを知った」と扇さん。

 「弟子入りしたい」と手紙を書くと返事が来て札幌公演に招かれ、木久扇師匠と対面。この時は「高校だけは卒業しなさい」と言われ、高校3年に再度公演に足を運んだ際、卒業後の弟子入りを認めてくれたという。

 この後、約5年半は「見習い」と「前座」として修業。毎日師匠の家に行き、身の回りのことから楽屋での着付け、お茶入れなどをする日々。13年6月にようやく「二つ目」に昇進し、落語会を開けるようになった。その数年後、同じく道内出身で「二つ目」の柳亭市童さん、柳家やなぎさんとユニット「三匹のこぶたちゃん」を結成。都内や札幌で公演を重ねている。

 都内で1000人ほどいる落語家の中で女性は30人ほど。古典落語の世界では男性目線で語られる話が多く、性別の違いから無理する場面もあった。ある時、扇さんの落語を見た師匠の一人が「その落語は、母親目線でやると面白いのでは」というアドバイスをくれた。「無理するのではなく、自分のやりやすい方でやってもいいんだと思えた。私は女性の気持ちの方が分かるので、それ以降、時に母親目線にするアレンジを加えています」と扇さん。

 「人の話を聞くということは疲れている時は大変なものだが、そういう時にも『良いものを聞いたな』と思えるのが落語の魅力。現在は古典落語ばかりだが『この話は林家扇で聞きたい』と言われる落語家になりたいし(オリジナルの)新作落語にも挑戦していければ」と抱負を語る。

 恵庭公演は前売り2000円、当日2500円で夢創館などで販売中。



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