白老・胆振東部・日高

厚真でRTK―GPS用いて自動操舵の農作業

(2017年 4/27)

RTK―GPSを用いた自動操舵オペレーターが後ろの作業を確認することも可能に

 厚真町内でリアルタイムキネマティック測位方式全地球航法衛星システム(RTK―GPS)を用いた自動操舵(そうだ)による農作業が行われている。情報に基づいて、トラクターなどの車両が自動でほ場を真っすぐに走行できることから、作業の省力化やオペレーターの疲労軽減による農作業事故対策につなげられる。操作に慣れていない人でも作業が可能になるといった面からの人材不足解消などにも期待が寄せられている。厚真町では基地局の整備や補助金による自動操舵の導入に向けた農業者への支援をしている。

 RTK―GPSは、誤差を修正するための情報をGPSガイダンスに送信し、位置情報を高める。厚真町では農業ICT(情報通信)化普及推進事業として役場本庁舎と厚南支所の2カ所に基地局を設置した。インターネット方式を採用しており、情報はアプリをダウンロードしたスマートフォンで受信。無線通信技術のブルートゥースでGPSガイダンスに情報を飛ばす。

 GPSガイダンスのRTK対応化と最新の自動操舵導入合わせて270万円程度の費用は掛かるが、町では助成事業として3分の1以内、上限90万円を補助。2016年度は3件の導入があったという。

 町内の小泉農場でもRTK―GPSを用いた自動操舵を導入。ジャガイモを植え、畝を切り、肥料を施すといった作業にシステムを活用している。トラクターのオペレーターを務める小泉貴裕専務は「真っすぐに進まなければ―と気を張らないので疲れない」と話していた。

 RTK―GPSを用いた自動操舵は、胆振ではまだ導入事例は多くないが、十勝地方などでは先進的に実施。は種、防除、収穫といった作業で誤差なく同じラインを走行することが可能となるほか、周囲が見えない夜の作業、端末の画面上で、作業した場所が色分けされて表示され、重複して作業することがなくなるといったメリットがインターネットなどでも紹介されている。町の助成は今年度も継続している。



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