千歳・恵庭

千歳市議選まで2カ月 現職4氏引退、新人10人想定

(2017年 3/20)

定数削減の条例改正を可決した千歳市議会=昨年12月

 5月21日告示、28日投開票の千歳市議会議員選挙(定数23)まで2カ月余となり、政党や個人レベルの動きが本格化している。2013年の前回選挙は無投票だったが、現時点で立候補者は新人10人、現職20人の予想。当落ラインは下がり、新人には出馬しやすい環境。一方、現職は地盤の再構築を余儀なくされており、厳しい選挙戦は必至だ。

 ◇定数削減

 定数25の同市議会は現在、欠員1で現職24人。15年4月の補欠選挙で新人3人が加わり25人となったが、同年10月に当時80歳のベテラン市議が年齢と健康を理由に辞職した。

 現職の党派別の内訳は自民党が14人、公明党が4人、民進党1人、共産党1人、無所属4人。国政同様、自民の1強状態だ。それでも国会とは異なり、自民会派(自民党議員会)が強引な議会運営をすることはまずない。人事も議長と議会運営委員会の委員長ポストこそ自民が確保しているが、三つある常任委員会の正副委員長は主要会派で分けている。

 市議会は昨年12月、定数を23に削減することを決めた。前回選挙が千歳市議選史上初の無投票だったためだ。議会改革のテーマとして議論を続け、最終的に2減の条例改正案を賛成多数で可決した。

 ◇拡大目指す自民

 次期選挙に向けては、自民党千歳支部が昨年11月下旬に第1次公認・推薦を発表し、現職12人、新人2人の擁立を決めた。さらに今月7日には追加公認・推薦で、現職1人を公認、新人2人を推薦することを決めた。自民としては現職13人、新人4人の17人を擁立する。現職1人は公認・推薦を求めず、無所属で出馬する意向だ。定数減の改選後も圧倒的な数の力で山口幸太郎市政を全面的にバックアップしたい構えだ。

 現職4人の公明は、今井俊雄(62)、神田聖子(63)、田口博(66)の3氏が勇退を表明。新人3人を擁立する。支持団体の協力を得て続投の1人と合わせて4人の完勝を目指す。

 民進党と共産党はいずれも現職1人と新人1人を立てる構え。労働団体や市民団体などとの連携を図り、議席回復を懸けて必勝を期す。

 無所属は現職5人だが、うち8期の大ベテラン細見正美氏(68)が、今定例会の予算特別委員会で引退を表明。自民党籍を持ちながら次は無所属で出る1人を含めて現職は4人が出馬し、新人1人も出る見通しだ。他に情勢をうかがう人物もいるが、今のところ30人前後になりそう。4月下旬には構図が固まる見通しだ。

 ◇下克上

 乱立すれば、定数が減っても当選ラインは下がる。ちなみに定数25に29人が立候補した8年前の最下位当選者の得票は984票。トップ当選は2770票だった。

 勇退議員の地盤を引き継ぐなどスムーズな新旧交代が可能な公明は除き、多数の新人が出馬すれば地域や団体など現職の支持基盤は揺らぐ。しかも新人の中には高い知名度の女性もいるだけに、現職や党関係者など「影響を測れない」と戸惑う声も聞かれる。

 加えて4年前は無投票だったから、ベテランも選挙に実質8年のブランクがある。補選や無投票選挙しか経ていない現職も少なくない。後援会の再構築を余儀なくされている市議もいる。

 千歳は自衛隊のまちだけに自衛官OBの市議が多数いるのが特徴。新人を含めて出身組織の現役自衛官はもとよりOB、家族を含めた水面下での支援者の囲い込みや奪い合いは必至。「2万5000票はある」と指摘する関係者もいるほどの大きな自衛隊票。定数減による”ふるい”もあり、下克上の動きもありそうだ。



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