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一時保育、連日満員 背景に待機児童の増加

(2017年 3/20)

 保護者の短時間の就労などで保育が必要な子供を保育園で一時的に預かる「一時保育」のニーズが、苫小牧市内で高まっている。生活を支えるためにパートで働く母親や、希望する保育園に入れない待機児童の増加が背景にある。年度末で待機児童数が多い3月が需要のピークで、一時保育に対応している市内の4保育園では1日に2~3人ほどのキャンセル待ちが続く。

 一時保育は、短時間就労や職業訓練、保護者の病気、育児に伴う心理的・身体的負担の解消などを理由に、一時的に子供を預けられる制度。満1歳児から就学前までの子供が対象で、事前に担当の保育士と面接し、登録手続きを済ませる必要がある。市内では、うとない、あけの、ひまわり、錦岡の4保育園で実施している。

 ひまわり保育園(宮下昌代園長)では、現在3人体制で交代しながら一時保育を行っている。預かりの希望者が増えたため2016年8月に定員を5人から10人に変更したが、今も2~3人分のキャンセル待ちの予約が入っている。宮下園長は「希望者が昨年よりも増えた。市内の中心部にある保育園なので西部、東部からも多くの申し込みがある」と語る。

 錦岡保育園(斎野伊知郎園長)でも昨年11月から保育希望者が急増。午前と午後に1人ずつの保育士を配置して受け入れている。市内西部地区で唯一の一時保育対応施設ということもあり、利用者は1カ月で約100人に上る。斉野園長は「保育園に入れず、祖父母の家と一時保育を」と頭を悩ませる。

 うとない保育園(東梅茂俊園長)は、若い世代の多い東部地区に位置していることもあり、希望者が通年で多い。「預かる前の面接日の調整も困難で、利用まで1カ月、2カ月待ちの状態が続いている」と話す。

 あけの保育園(八嶋麻紀園長)も混雑が続いている。仕事で保育を必要としている子どもを優先的に預かるため予約を調整しているが、八嶋園長は「最初の面接まで1カ月以上待ってもらう場合もある」と打ち明ける。

 保育士確保の難しさや、施設の規模によって受け入れ可能人数が異なることなどから、早急な定員拡大は難しいのが現状だ。

 市は市子ども子育て支援事業計画に基づき、19年度までに一時保育の実施園を現行の4園から7園まで拡充する計画。担当者は「時期によって保育希望者の数に差があるので、今の混雑が一時的なものか今後も続くのか推移を見守りたい」と話していた。



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