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16年海上犯罪102件、海難3隻 ホッキ貝密漁目立つ

(2017年 1/10)

 苫小牧海上保安署は、管轄海域(苫小牧、厚真、むかわ)の2016年海上犯罪送致件数(速報値)と海難発生状況(同)をまとめた。送致件数は前年比47件増の102件と過去10年で最多。ホッキ貝の密漁などが半数を占めた。船舶海難隻数は同3隻減の3隻で過去10年では、10年と並び最少となった。

 海上犯罪送致102件の内訳を見ると、密漁など漁業関係法令違反が51件(前年比9件増)と最多。次いで雇い入れ契約の手続き不備など海事関係法令違反が37件(同35件増)、船舶事故など刑法違反が4件(同1件減)、廃棄物の不法投棄など環境関係法令違反が3件(前年と同数)、その他が7件(同4件増)だった。

 漁業関係法令違反は、15年に比べ、夜間や土日の取り締まりを強化した結果増加した。苫小牧や千歳、札幌などから管轄海域沿岸部を訪れ、ウエットスーツを着込み、タモなどの漁具を使ってホッキ貝を密漁するケースが目立った。

 船舶海難の内訳は、シシャモ刺し網漁船同士の衝突が2隻、遊漁船による定置網乗り上げが1隻。原因はいずれも見張り不十分だった。死者・不明者はゼロ人(前年比2人減)だった。

 なお、船舶海難が原因ではない人身事故に遭った人は17人(同7人減)で、死者・不明者は8人(同5人減)。内訳は岸壁・船舶からの海中転落7人(死者4人)、漂流6人(同3人)、病気2人(同1人)、自殺未遂1人、負傷1人。

 同海保は「海上犯罪の取り締まりは引き続き強化。船舶事故、人身事故についても地道な指導を継続し、予防を促したい」としている。



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