千歳・恵庭

恵庭の埋蔵文化財整理室 壕状遺構の土層初公開

(2016年 10/26)

壕状遺構の土層を初公開

朱色のくしなど実物を公開

 恵庭市牧場219の埋蔵文化財整理室で30日まで、「カリンバ遺跡重要文化財展」と「市内遺跡ミニ展示」が開かれている。今年度から使用している同整理室で初の展示で、2014年に島松沢で発掘した壕(ごう)状遺構の土層も初公開。主催する市郷土資料館は「整理室を有効活用する試金石にしたい」と入場を呼び掛けている。

 同整理室は15年度に旧恵庭浄水場(鉄筋コンクリート造り2階建て、約870平方メートル)を改修し、桜町、緑町の計3カ所にあった埋蔵文化財約400万点(土器の破片など1点ずつ計算)、民俗資料約1000点を集約した。以前は資料の保存スペースも手狭で、空調なども対応し切れていなかったが、保存の一元化でこれら課題を解決した。

 今回の展示は整理室を有効活用しようと企画し、これまで郷土資料館で年1回開いていたカリンバ遺跡の出土品の特別公開を行っている。国の重要文化財に指定されている朱色のくしや腕輪、耳飾り、胸飾りなど約50点を展示した。日頃は漆製品の日焼けや劣化を防ぐためレプリカ展示だが、同資料館は「整理室は温度20度、湿度55%で(出土品にとって)環境がいい。これまで市民に一般公開していなかった整理室だが、好評であれば今後も展示を考えたい」と話す。

 併せて国内3例目の縄文時代の環壕遺構とみられることで注目された、島松沢8遺跡の壕状遺構も幅4・5メートル、深さ約1・2メートル部分の土層を初公開。断面図をパネルにした状態で、一緒に出土したこぶし大ほどの石、礫(れき)も土層に埋め込んだ状態で展示した。「縄文時代の環壕の土層を切り取って展示した例は他ではない。整理室のスペースを有効活用して初めて公開した」とアピールしている。

 入場無料。展示は午前9時半~午後5時。問い合わせは同整理室 電話0123(33)1506。



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