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東日本大震災から1年 東胆振各町で被災者支援イベント

(2012年 3/12)

被災地復興へ祈りを込めた白老アイヌ民族博物館のカムイノミ

 東日本大震災から1年を迎えた11日、東胆振の各町で被災者支援チャリティーイベントなどが催された。

 白老町では姉妹都市・仙台市の復興を支援するチャリティーイベントが、同町のアイヌ民族博物館で開かれ、300人を超える町民や観光客が伝統舞踊や儀式を通じて思いを一つにした。

 同館は2〜4日に仙台市を訪問し、仮設住宅や公共施設でアイヌ古式舞踊公演を行うなど、伝統文化を通じた被災地支援に力を入れてきた。この日は入館料の代わりに、伝統料理オハウ(汁物)の無料試食や同館の看板犬「そら」との記念撮影など特典付きの参加料500円を払ってもらい、益金を仙台市への義援金に充てる企画とした。

 チセ(家屋)を舞台に、祈りの儀式カムイノミを「復興祈願特別バージョン」で執り行った。「震災でまちや自然が破壊され、山、川、海の神々が苦しんでいる」などとアイヌ語で祈り言葉をささげ、大地の平穏を願った。震災発生時刻の午後2時46分には儀式を中断し、黙とうをささげた。

 フィナーレでは参加者ら約100人が手をつないで「イヨマンテリムセ」(クマの霊送りの舞い)を行い、被災地に元気を届けよう—と、一人ひとりが大きな掛け声を響かせた。この他、館内で被災地の写真展も行った。

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 厚真町では、地元音楽グループが総合福祉センターで被災地支援のチャリティーコンサートを開催。町民ら約300人が訪れ、20万円を超す義援金が集まった。

 希望や勇気の詰まった楽曲をコーラス、吹奏楽、和太鼓の演奏で披露。最後は会場全体で「上を向いて歩こう」を歌い、温かな一体感に包まれた。

 こぶしの湯あつまでは夕方、災害当時の停電生活を思い、キャンドルナイトが行われた。苫小牧のボランティアグループ「おはなしオルゴール」が淡い明かりの中、津波と対峙する山男の物語「八郎」を東北の方言を交えて語り、入浴客も聞き入っていた。

 また、安平町のせいこドームは、苫小牧と近郊のアイスホッケークラブチーム(小学3年以下)のチャリティー対抗戦が行われ、主催者が会場に募金箱を置いて義援金を募った。震災発生時刻の午後2時46分には、選手も全員で犠牲者に黙とうをささげた。

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