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【白老】天皇陛下、アイヌ博物館や老人ホーム視察

(2011年 9/12)

白老の特別養護老人ホーム「寿幸園」で歓迎のあいさつに応える天皇陛下

 9日から北海道をご訪問中の天皇陛下は11日、白老町を訪れ、アイヌ民族博物館や町立の特別養護老人ホーム「寿幸園」などを視察された。12日午前中は室蘭市内の道立総合研究機構水産研究本部を見学、同日午後に新千歳空港から離道される。

 天皇陛下は11日午前、国際微生物学連合2011会議出席のため滞在していた札幌市から道央自動車道経由で白老町入りした。

 最初にご訪問された特別養護老人ホーム寿幸園では、入居者一人ひとりの手を握られ、「お体はどうですか」などと優しく声を掛けられた。

 その後、町役場へ移動し、飴谷長蔵町長、堀部登志雄町議会議長らと昼食を囲み懇談。白老牛のタタキや虎杖浜たらこ、前浜産のヒラメなどの地場産食材に舌鼓を打ちながら、町の歴史や産業について積極的にご質問をされたという。

 最後に訪れたアイヌ民族博物館では、民族の生活様式を紹介する展示や、伝統家屋「チセ」の中で行われたユネスコ無形文化遺産・アイヌ古式舞踊の公演を見学。古式舞踊のうち、湿原に舞うツルを表現した「サロルンチカプリムセ」の場面では、軽快な歌のメロディーに引かれて陛下が左足で3、4回リズムを取るしぐさも。同館では7年前、天皇陛下の古希をお祝いするため、皇居で古式舞踊を披露したことがあり、陛下は公演終了後、踊り手たちに「(当時)来られた方々はお元気ですか」などと話し掛けられた。

 同化政策による民族の苦難の歴史についても質問され、道アイヌ協会の加藤忠理事長が、アイヌ語の伝承者が極めて少ないことなどを説明。陛下は真剣な表情で聞き入っていたといい、加藤理事長は「人類愛を重んずる陛下のお気持ちに、ただただ感謝の気持ちしかない」と語った。

 東日本大震災から半年を迎えたこの日、陛下は地震発生の午後2時46分に合わせ、同館で黙とうもささげられた。

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