苫小牧のニュース
火葬場に捨てられた2匹の犬に新しい飼い主
(2010年 2/20)
「かわいくて」とリンの頭をなでる木村さん |
動物火葬場の動物の死骸(しがい)を入れる箱に捨てられていた2匹の犬に、新しい飼い主が見つかった。苫小牧市内の家庭に1匹ずつ引き取られ、元気を取り戻した。
新しい飼い主は、木村文男さん(63)千恵子さん(61)夫妻と、会社員(39)の2家族。苫小牧民報の報道で犬の受難を知り、保護されていた苫小牧保健所に申し出た。
2匹は8日、動物火葬場を管理する市職員に発見された。捨てられていたのは、火葬待ちの動物の死骸が折り重なる真っ暗な箱。憔悴(しょうすい)していたという。若い雌の雑種で、顔や体つきがよく似ている。姉妹か親子ではないか、と保健所。
2匹とも、新しい飼い主のぬくもりに触れて元気になった。すっかり家族に懐いている。木村さん一家は大の動物好き。これまでにも捨てられた犬や猫を何匹も育ててきた。引き取った犬に「リン」と名付けた。
玄関の風除室に用意された犬小屋が、リンの新しい生活場所。時々庭に出ては、雪の上をうれしそうに駆け回る。暖かい家の居間もお気に入り。安心し切ったように大の字で寝転び、木村さんが飼う雄猫ポンタとも仲良くなった。ポンタも、元は捨て猫だった。「もう家族の一員」と千恵子さん。
別の1匹を引き取った会社員は「命の大切さ。捨てられた犬を育てることで、自分の子供にそれを理解してほしい」と話し、家族ぐるみで世話に当たっている。新しい飼い主になった2家族は互いに連絡を取り、いずれ2匹を引き合わせる約束をしたという。


