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【白老】アイヌ式新築祝い 湖畔に新しいチセ2棟

(2010年 4/24)

チセの魔よけチセサンぺトゥカン

 白老町のポロト湖畔に、新しいチセ(家屋)2棟が誕生した。国のイオル(アイヌ民族の伝統的生活空間)再生事業の一つ。新築祝いもアイヌ式に、23日湖畔で行われた。

 完成したのは、イオル事業の2、3棟目。昨年11月に着工した。町内や胆振管内に自生するヨシやカヤなどが使い、屋根は、梁(はり)の上で柱を三脚に組む「ケトゥンニ」というアイヌ民族独特の工法を用いている。床面積52平方メートル。アイヌ民族博物館のチセ建設も手掛けた長屋明さんが施工の中心を担った。

 新築祝いのチセノミが、うち1棟で行われた。アイヌ民族博物館の山丸郁夫伝承課長が祭主を務め、博物館職員、町、アイヌ文化振興・研究推進機構、道アイヌ協会白老支部などから約40人が出席して、火、集落、家屋、祭壇などの神々に祈りをささげた。

 家にすみ着いた魔物を追い払う「チセサンぺトゥカン」も。参加者1人ひとりが天井に向け矢を放つ儀式だ。もちまき「ハルランナ」も行われた。

 イオル事業では、ポロト湖南岸一帯を教育型イオル地区と位置付けている。新しいチセは1棟目と同じく、子供たちのアイヌ文化体験や教員研修の場として利用される。周囲には今後、有用植物を栽培する畑や古式舞踊の舞台なども整備される。