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【むかわ】30年感謝の祈り アイヌ文化伝承保存会

(2010年 2/8)

炉を囲んで厳かに祝いの祈り

 鵡川アイヌ文化伝承保存会(片山幹雄会長)の結成30周年記念式典とチセコロカムイノミが7日、むかわ町のム・ペツ館(鵡川中央生活館)で行われた。来賓含め約80人が伝統儀式で節目の年を祝った。

 保存会発足は1980年2月。86年には、特産のシシャモの豊漁を祈るシシャモカムイノミを復活させるなど、アイヌ文化の振興に大きく貢献した。今、会員は58人。チセコロ・カムイノミ、アイヌ碑カムイノミを執り行っている。

 会員のほか、山口憲造町長も民族衣装に身を包み、神々に祈りをささげるカムイノミ、先祖供養のイチャルパを行った。厳かな雰囲気で炉を囲み、先祖の労苦に感謝しながら、果物やお神酒などをささげた。

 式典では、アイヌ文化の伝承に貢献した8人に感謝状が贈られた。片山会長が、アイヌ民族を先住民族として認める国会決議などを振り返りながらあいさつし、「古くから住んでいるエカシやフチの苦労のたまもの」と感謝し、「後継者づくりに励みたい」と誓った。

 北海道アイヌ協会の加藤忠理事長、山口町長、木沢省司町教育長らが祝辞を述べ、この中で、加藤理事長は「(同会発足時は)偏見や差別もあったろうが、厳しい状況にひるむことなく、地道に着実に継承していただけた」と会の功績に敬意を表した。引き続き古式舞踊の公演などを通し、和やかに節目を祝った。