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樽前山の植物90種に 移植種も確認

(2010年 3/11)

登山路沿いのイソツツジ(昨年6月)

 苫小牧市の「樽前山の自然を愛する会」(新沼友啓代表)が、環境省支笏湖自然保護官事務所と共同で行った樽前山(1041メートル)の植物分布調査結果がまとまった。78種類が確認され、以前の調査分を含めた総確認数は90種になった。

 調査は、非常にもろい土壌に生息する高山植物などの保護と利用を検討する基礎資料にしようと、昨年6~8月に実施された。森林限界(標高600メートル)より上部を対象区域に、登山道沿いに見られる植生調査と、3~5メートル四方の範囲を区切ってその内側の植生を調べる2通りの方法で行われた。

 まとめによると、確認されたのはタルマイソウ(イワブクロ)、シラタマノキ、コメバツガザクラなど78種だった。このうち、コマクサなど3種は人の移植で、オオバコなど2種は本来なかった外来種だった。

 2000年6月から立ち入り規制が続いている火口原では、シラタマノキなど約30種を確認。1986年に行われた調査に比べ群落の密度が高まるなど、立ち入り規制が植生復活につながっていることが分かった。

 また、登山者の増加による登山道の拡幅や荒廃、高山植物の踏み荒らしの影響もあり、新沼代表は「本来の植生が変わってしまった場所も出ている」と指摘している。