苫小牧のニュース
企業は対策強化、自営業者は不安 新型インフル禍
(2009年 8/27)
苫小牧市内でも流行の兆しを見せ始めた新型インフルエンザ。製造業など主要企業は社内の感染拡大を防ごうと、うがい・手洗いの徹底やマスクの備蓄など全社レベルで対策強化を進めている。一方、自営業者は従業員が感染して休んでも代わりがおらず、休業に直結しかねない。不安が募るばかりだ。
市内では21日に高校の生徒と教諭5人、25日には同じ小学校の児童4人が集団感染していることが分かった。こうした中、主要企業は従業員同士の感染拡大を防ぐため、着々と体制を整えている。
王子製紙苫小牧工場は国内感染が広がった7月、従業員の6割分に当たるマスク2万6000枚とアルコール消毒液を発注。従業員や家族が感染した場合は自宅休養したり、勤務中のマスク着用や検温を徹底してもらうことにした。工場事務部は「今後の感染拡大が懸念されるので取り組みを徹底しなければ」と気を引き締める。
出光興産北海道製油所も感染防止に躍起だ。操業への影響を考え、従業員か家族の感染が分かった時は休養させるほか、外出自粛に備えて家庭での食料備蓄を指示した。トヨタ自動車北海道も「症状が出た従業員は1週間の休養を取ってもらうことにしている」と話す。
不安は商店や飲食店など自営業者。大企業と違って従業員が少なく、不特定多数の客が出入りするため、常に感染リスクにさらされるからだ。
飲食店は「多くの客が出入りするので心配している」と困惑。マスクの購入など最低限の対策をしているが、「少ない人数でやっているので、感染すれば『即休業』せざるを得ない」と不安を隠せない。
公衆浴場の経営者(50)は「4人で営業しているが、感染が分かれば当然、番台には座れない。複数の従業員が感染すれば休業するしかない。自営業者には死活問題だ」と話した。


