苫小牧市内に掩体壕

沼ノ端の旧陸軍飛行場跡地に現存している掩体壕
 苫小牧市沼ノ端の企業団地地域に、旧陸軍が太平洋戦争中に築造した掩体壕(えんたいごう)があることが分かった。戦闘機を敵の攻撃から守るための格納施設。旧陸軍の沼ノ端飛行場跡地に眠っていた。戦後の開発で道内各地にあった掩体壕が次々に消滅していった中、60年以上前の戦時を知る貴重な遺構だ。
 戦争遺跡に詳しい札幌市の会社員塚越洋史さん(41)の情報や、終戦後に沼ノ端飛行場を撮影した航空写真、飛行場の図面などで掩体壕の位置をつかみ、確認した。
 沼ノ端の道路関連企業裏手の雑木林にある。コの字型に盛土し、その中に戦闘機を格納する無蓋(がい)掩体壕と呼ばれた施設だ。築造当時は、高さ2メートル以上、縦と横の長さは十数メートルあったとみられる。終戦後の長い年月を経て一部が崩れ、今ではL字型になり、形が分かる程度に残っている。
 旧陸軍は航空兵力の強化に向け、敗戦2年前の1943年から道内各地に飛行場や、戦闘機を分散格納する掩体壕を次々に建設。日本の戦況が厳しさを増す緊迫した情勢の中で、総力戦体制を築くための防衛施設整備で、1200メートルと1500メートルの計3つの滑走路を持つ沼ノ端飛行場もこの時期に造られた。
 戦後の開発で飛行場は壊され、戦闘機の誘導路付近に大小35基あったとされる掩体壕も姿を消した。今回見つかった掩体壕は奇跡的に破壊から免れた。道内では千歳の自衛隊基地内のほか、根室や宗谷管内などでわずかに現存しているという。
 

苫小牧西港にアンモニア受け入れ施設誕生

 苫小牧埠頭(工藤豊彦社長)は、2007年10月に事業参入した液化アンモニアの受け入れ・出荷設備と専用バースを苫小牧西港内に新設し、8日から使い始めた。アンモニアは火力発電所などの排煙に含まれる窒素酸化物(NOx)除去に有効で需要増加中といい、施設は北電苫東厚真発電所の供給基地に位置付けている。
 苫小牧埠頭は1974年に石油製品などを取り扱うオイルターミナル事業部を新設。苫小牧西港区内に石油基地を整備し、石油製品のほか、LPG(液化石油ガス)、アルコールなど4品目で事業を展開してきた。
 火力発電所や大規模工場のボイラーなど排煙処理に掛かるアンモニア需要が伸びていることを踏まえ、昨年10月に、北海道三井化学が所有するアンモニア貯蔵施設を購入、老朽化が進んでいたことから、新たに苫小牧埠頭が所有する自社の敷地3890平方メートルに、総額11億円をかけ、07年10月に着工。550トンの球形貯蔵タンク2基、海上受け入れ施設、重点設備、防災設備などを整備した。
 8日は液化アンモニアを積載した専用船の第1便を受け入れ、社員が船長に花束と記念品を贈呈した。11月から本格出荷を予定している。
 同社によると、液化アンモニアは2カ月に1度、新潟から専用船で1回につき約800トン輸送する。本格稼働後は一日当たり10―20トンを出荷する。船の着岸バースは液化アンモニア積載船専用とし、今後の需要増に対応する。
 

錦大沼公園も紅葉の季節
紅葉が始まった錦小沼
 朝夕の冷え込みが強まり、苫小牧市内では街路樹のナナカマドやニシキギの紅葉が始まった。例年よりはやや遅めだが、紅葉の名所・錦大沼公園でも、木々の葉が色付き始めた。
 錦大沼公園の中でも紅葉がきれいなのは南側に広がる小沼。一周する散策路沿いに、見どころがいくつもある。
 9月が暖かかったせいか、今年は例年より葉の色付きが遅い。先陣を切ったのはヤマウルシ。沼に鮮やかな赤をくっきりと写し込み、ほかの木々の紅葉をいざなっているようだ。
 

宇宙の日作文に、若草小の北谷さん入賞

 宇宙の日(9月12日)にちなんだ全国小中学生作文絵画コンテスト(文科省など主催)で、苫小牧若草小6年の北谷愛奈さん(12)が、リモート・センシング技術センター理事長賞(作文の部小学生部門)を受賞した。「以前から宇宙に関心はあった。でも賞をもらえるとは思っていなかった」と喜んでいる。
 コンテストは作文の部と絵画の部。それぞれに小学生、中学生部門がある。今年のテーマは「宇宙でしたい あんなことこんなこと」。作文の小学生部門には、全国から1653点の作品が寄せられた。北谷さんの「みんなの星」は、上位7点のうちの1点に選ばれた。
 北谷さんの作文は、地球が温暖化で滅んだため、火星で生活するようになった人類が過去の教訓を生かして平和に暮らしていくことを決意するという内容。「地球温暖化の進行は速いということを訴えたかった」という。
 コンテスト挑戦3度目。夏休みに入ってすぐ、1週間程度かけて書き上げた。「作文は好き」といい、「来年以降も挑戦したい。絵も描いてみたい」とも。
 

2009年度も053大作戦

 岩倉博文苫小牧市長は、2009年度に「053(ゼロごみ)大作戦」ステージ2を展開する。07年度に続く取り組み。市長は「手応えを感じてはいるが、リサイクル率では効果が出ていない」とし、地球温暖化防止を含めた施策を考えている。
 市議会一般会計決算審査特別委員会で明らかにした。053大作戦は、ごみの減量とリサイクル率のアップを狙って53項目を掲げ、全市的に進めてきた。1年間の実施でごみ減量にはつながったものの、リサイクル率は11.5%(速報値)。依然全道でも低い。
 市長は、環境という大きなくくりの中で市民が日常生活で取り組むエコライフ、学校での環境教育や町の緑化推進などを例に、前回から一歩踏み込んだ「ステージ2」の展開内容を検討中とした上で、「市のリサイクル率の向上はもとより、地球温暖化防止へを含め、環境に対する取り組み姿勢を明確に打ち出していきたい」との考えを示した。
 

当ホームページ内に掲載の記事・写真など一切の無断転載を禁じます。
苫小牧民報社