残った大木 ミズナラ、カラマツ

保存することが決まった青翔中予定地のミズナラなど
 新設の青翔中整備事業で、苫小牧市は開拓当時から残っている敷地内の高木など主要な樹木を残す方針を固めた。これまでの学校整備では多くは樹を伐採しており、市教委も当初はごく一部を除いて伐採する予定だった。樹齢80年から100年のミズナラなどが残る。
 残す木に、ミズナラのほか、樹齢80年近いカラマツ防風林、低木のイソツツジなどがある。カラマツは昭和初期の入植者が防風林として植えた記録があるという。グラウンドに面する敷地外周にあり、密集状態のため落葉期の秋は付近の住宅の悩みになっていた。市は一部間引きし、枝を払う予定だ。
 ミズナラも高さ10メートル前後の大木が10本以上ある。体育館などの支障になるものは移植し、駐車場に掛かるものはそのままの状態で保存する方針。保存する木の数はまだ決まっていないが、シラカバなども保存対象だ。
 市教委は従来、学校はさら地の用地に建設している。今回は地域住民から事前の要望を受けて、一部で既存の中低木を残す方針だったものの、開拓以前から自生していたミズナラ、開拓者が植えたカラマツ防風林、イソツツジは伐採する考えだった。
 しかし、地域住民の一部が「沼ノ端開拓前からの木もある。地域の名木。どうして簡単に切ろうとするのか」と反発。市内部でも「支障になるものは移植すればいい。保存が基本では」として市教委の方針に疑問の声も上がっていた。
 青翔中は沼ノ端鉄北地区土地区画整理事業のエリアで、事業のふるさとの顔づくり計画では「緑の継承」が基本方針。「公共施設の既存樹林は身近な自然として活用する」とうたっており、市教委から対応を委ねられた都市建設部は、既定の予算の範囲で移植費用を捻出(ねんしゅつ)する方針を決めた。
 

苫小牧第九の会が旗揚げ

 苫小牧市民によるベートーベン作曲交響曲第9番の合唱や鑑賞を目的とした「苫小牧第九の会」が発足した。10日に市文化交流センターで設立総会を開き、2009年12月公演を目指すことを確認した。
 昨年12月の「第九in苫小牧」(苫小牧市民会館)がきっかけ。設立総会で会長に選出された越田和弘さんは「9年ぶりの第九合唱に280人が参加した。練習するうち、継続したいという声が上がり、会の発足の運びとなった」と説明。さらに会員申し込み状況は現在170人とし、「来年の12月の公演を第一目標に今後の活動を開始したい」とあいさつした。
 第1回の活動として、8月3日にドイツ語歌詞の学習会を開く。また、他市町の第九の会との交流や情報交換などを行う。09年度に苫小牧合唱連盟への加盟も検討している。
 

市教委に3相談室
 市役所隣の第2庁舎へ移転した苫小牧市教委は、相談室を3部屋設けた。子供や保護者に対する支援を充実させる。
 相談室は1階の学校教育部に1部屋、2階のスポーツ生涯学習部と少年指導センターの各1カ所。これまで市教委が入居していた本庁舎8階では専用の相談室が一部屋しか無く、職員の作業スペースにも近接していたため、利用者からは相談室の空き待ち時間解消やプライバシーへの配慮を求める声が上がっていた。
 苫小牧市役所は、本庁舎1階の狭あい化を解消するため、各課の大規模な配置換えを実施中で、市教委が入居した第2庁舎は旧法務合同庁舎を改装した。移転で広くなり、相談室を増やすことができた。学業をはじめいじめや不登校、非行、親と学校間のトラブルなど教育に関する相談は年々多様化しており、その役割が期待されている。
 山田真久教育長は「相談体制の充実を図ることで、市民との目線をより近づけていければ」と話している。
 

樽前山に花の季節

かれんに咲いたイソツツジ
 樽前山(1,041メートル)に、ようやく本格的な花の季節がやってきた。
 今年は3月、4月の気温が高く、高山植物の開花も早いとみられていた。しかし、5月に入ってから寒い日が続き、つぼみの成長に急ブレーキがかかっていた。
 今、楽しめるのはウコンウツギやイソツツジ、イワヒゲ。例年なら山ろくを白く埋め尽くすイソツツジは開花にばらつきがあり、今年はやや寂しい。
 ただ、このところ暖かい日が続いていることから今週末にはタルマイソウ(イワブクロ)も楽しめるかもしれない。
 

サミット記念で21日に森林づくりフォーラム

 昨年6月の第58回全国植樹祭の会場跡地(苫小牧市静川)で21日、道や苫小牧市、苫東など主催の「北の大地の森林づくりフォーラムin苫東」が開かれる。北海道洞爺湖サミット(7月7―9日)の開催記念イベントの位置付けで、主催者は100人程度の一般参加者を募集している。
 道は、会場跡地を「道民との協働による森林づくり」のシンボルとして保存、活用する方針で、その皮切りイベントとしてフォーラムを企画した。
 当日は、育樹活動に当たる森林ボランティア団体や関係機関、一般市民ら400人の参加を見込んでいる。苗木植栽地で森林ボランティア団体が下草刈りに汗を流した後、森づくりメッセージの発信や記念植樹などを盛り込んだ式典を催す。植樹用の苗木には、二酸化炭素吸収能力に優れた新品種マツ・クリーンラーチを使う。
 式典後、全国植樹祭記念碑の除幕式を行うほか、「森の幼稚園」体験、森林ボランティア交流会、フルートやハープ演奏など「森のコンサート」を予定。一連のプログラムを通じて、地球環境を守る森への関心を高めてもらう。
 開催時間は午前10時半から午後3時で、雨天決行。当日は会場へマイカー乗り入れできず(車いす利用者は除く)、無料送迎バスを運行する。苫小牧では市役所前から、むかわ町では道の駅からそれぞれ送迎バスが出る。
 参加の申し込み、問い合わせはNPO法人ねおす 電話011(615)3923。
 

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苫小牧民報社