「苫小牧産のほっき貝」で商標登録出願中

 産地名と商品を組み合わせた商標登録を認める国の「地域団体商標制度」で、苫小牧漁業協同組合(和嶋喜治雄組合長)が出願中の「苫小牧産のほっき貝」の認定が遅れている。特許庁は「周知性」の証明を求めており、関係者は対応を急ぐ。同じ胆振地区の鵡川漁協が水揚げする「鵡川ししゃも」が既に商標登録を認められただけに、苫小牧市民は認定を心待ちにしている。
 『地域名称+商品』の商標登録には法人格や商品の周知性が必要だが、苫小牧漁協が水揚げするホッキ貝は2002年7月に市の貝に制定されるなどし、市民に広く知られている。徹底した資源管理型漁業で殻長9センチ以上の良質なホッキだけを出荷しながら長年、水揚げ日本一を維持する事実上のブランド品。商標登録で他産品との差別化や輸入物、類似品流通による価格下落の歯止めが期待される。
 苫小牧漁協は商標法の改正で地域団体商標制度が導入された今年4月1日付で、弁理士を通じて特許庁に申請。知名度を証明する新聞記事やパンフレット、オリジナルキャラクターのステッカーなどを添付資料として提出している。
 ただ市外での知名度に疑問符が付いているのか特許庁は8月、同漁協に再度、周知性の証明を求めている。佐竹博英同漁協専務理事は「生産の全国シェアや関連イベントの採算、来場者数など過去10年分のデータも提出済みで、正直手詰まり状態」と対応に苦慮する。
 市場関係者は浜値が他産地より圧倒的な高値をキープしており、「ブランド力を十分裏付けている」と主張。10月の1キロ当たりの平均単価は、前年より9円高い488円となっている。
 苫小牧ホッキの名称は、高品質貝の代名詞として全国の料亭や寿司屋、レストランなどのメニューに盛んに用いられている。5日に市内で開かれた苫小牧産ホッキのPRイベント「ホッキフェスタ」では、道内各地から3万7千人が来場。「ホッキと言えば苫小牧」と、多くの観光客が肉厚ホッキに舌鼓を打った実績もあり、有名度を裏付ける知恵が求められている。
 道内ではこれまで「鵡川ししゃも」のほか、十勝管内七市町村で生産、全道シェア4割の「十勝川西長いも」の登録が認められている。
 

【むかわ】穂別でナガイモ出荷が最盛期

ナガイモを1本ずつ選果
 むかわ町の穂別地区を代表する特産品の1つ、ナガイモの出荷作業が本格化している。JAとまこまい広域穂別支所によると、今年は例年よりも小ぶりながら、完熟度合いは高く品質も上々。収穫量は前年並みの600トン、販売高は1億円を見込んでいる。
 穂別地区では農家33戸がナガイモを生産。10月27日に初出荷され、1日から共同選果が本格化した。同支所は「春先の天候不順が影響し、小ぶりでスラッとした形のものが多い」と分析しながら、「今年は台風などの被害も受けず順調。完熟度合いも高く、あくも見えない」と品質の良さを強調する。
 選果場には山のようにナガイモが運ばれ、パートの女性たち20人以上で仕分け。年内最後の繁忙期を迎えている。根の先の部分を包丁で切り落とし、1本ずつ重さを量りながら、丁寧に10キロ詰めの箱に入れていく。格付けは秀、優、良、平、切の5段階あるが、穂別では良品を中心に出し、同支所は「サイズも贈答用に使いやすい2L、Lが多い」と話している。
 出荷は11月いっぱい続く。
 

沼ノ端で総合型地域スポーツクラブ設立へ
 苫小牧初の総合型地域スポーツクラブが沼ノ端に誕生する。設立推進検討会議が6日、拓勇小で開かれ、準備段階の育成指定クラブ申請に向けて話し合った。活動拠点となる施設、財源の確保などを含めた運営体制を確立し、2009年4月から総合型クラブとしての活動をスタートさせる。
 総合型クラブは文部科学省が日本体育協会を通して都道府県体育協会に委託している事業。種目や世代・年齢、技術レベルの多様性を持つことが特徴で、具体的には幼児から高齢者まで年齢を問わずに野球、サッカー、アイスホッケー、バスケットボールなど自由に種目を選択できる。また、体力、技術の向上や健康づくりなど、目的に応じた活動が可能。
 会議には各競技団体の代表者、学校関係者など20人が出席した。準備の経過やクラブ化までの見通しを報告した設立推進準備委員の島崎鶴松さんは「地域を拠点とし、スポーツを通じて豊かな人間形成につなげていければ」と話した。
 沼ノ端では来年3月までに育成指定クラブの申請書類を提出する。受理されれば、07年度に150万円、08年度に180万円の助成金が受けられ、スポーツ振興資金として活用できる。翌年度に総合型として認可されると、クラブ運営は会費で賄うことになる。
 沼ノ端では03年に沼ノ端地区少年少女スポーツクラブ連絡会を発足。競技団体間の連携を強化し、小中学校や町内会とも協力しながら活動してきた。同連絡会には現在12団体、480人が加盟しており、これを基盤に総合型クラブ設立を目指す。
 都道府県別に見る市町村単位の総合型クラブ設立の割合は平均50%に達しているが、北海道は19%で全国最下位。少子化や子供を中心としたスポーツ離れが進む現状を打破できるか。沼ノ端が拠点となる新しい取り組みが注目される。
 

桜井前市長 タクシーチケット私的利用の疑い

 準強制わいせつ容疑で公判中の前苫小牧市長桜井忠容疑者が、現職中の2005年度に使用した市のタクシーチケット160件(約22万1800円)のうち、未明の帰宅など公務以外の使用の疑いのあるものが87件(14万2720円)に上ることが、6日に開かれた2005年度市議会一般会計決算審査特別委員会で明らかになった。この中には、同事件の被害者が経営する飲食店のある市内柏木町を行き来したものも14件あり、無分別な使用とノーチェックの実態が浮き彫りになった。
 渡辺満氏(共産)が市に資料請求した調査結果に基づいて指摘した。
 それによると▽7月23日午前2時15分、柏木町から末広町(前市長の自宅所在地)までの3140円▽7月30日午前7時50分、末広町から植苗まで4400円▽1月10日(時間不明)新千歳空港から柏木町までの6800円などを取り上げ、「深夜の2時すぎに柏木町から帰宅するのが公務か」と追及。市長動静に基づく会合や懇親会を含む公務関連を除外してなお飲食やゴルフの私的な利用が疑われる、公務と確認できなかった87枚分の詳細な調査を求めた。
 一方、前市長以外の特別職、職員のタクシーチケットは「調べたが疑わしい利用はなかった」とし、市長に限ってノーチェック状態となっていた実態を指摘した。
 


【安平】牛乳豆腐の料理研修会

牛乳をたっぷり使った牛乳豆腐料理に挑戦

 牛乳生産が盛んな安平町で6日、牛乳の消費拡大を目指した初めての試み「牛乳豆腐の料理研修会」が、町内追分の農産物加工研究センターで開かれた。町内酪農家の主婦たちが講師となり、飲食店従業員や給食センター職員など、町内の食品提供者約20人に、自家製の牛乳豆腐の作り方を教えた。
 安平町、JAとまこまい広域の主催。同農協管内の牛乳生産量は今年度、約2万1400トンを見込んでおり、うち同町が7割強を占める約1万5700トン。道内各地で牛乳の消費拡大運動が展開される中、同町でも「昔から作られてきた牛乳豆腐は、特別な器具や技術も要らず、牛乳の消費拡大にぴったり。新たな特産品の発掘にもつながる」と企画した。
 町内酪農家の主婦たち10人が講師となり、特製ヒジキやシイタケなどを入れた「五目牛乳豆腐」「カッティングチーズの和風あえ」、デザートの「牛乳きなこもち」と「くず粉入り牛乳豆腐」の4品を作った。ちょっとした工夫で料理からお菓子まで、幅広く作れる牛乳豆腐の奥深さは、参加者から「うちでも作りたい」と好評だった。
 この日は講師と受講生計30人で牛乳約20リットルを使い、指導した町内追分の上岡枝美子さんは「うちでは昔から牛乳豆腐を作り、配った人にも喜ばれてきた。一品でも取り入れてくれれば」と牛乳の消費拡大に期待。早来給食センターの下斗米純子さんは「割と簡単に作れる」と笑顔を見せながら、「大量調理に生かせるかを考えたい」と話していた。

 

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苫小牧民報社