苫小牧港から氷6トンを首都圏に海上輸送

穂別町内の施設から雪氷ブロックを運び出す関係者
 北海道開発局は、雪氷輸送物流システムのプレ輸送実験に着手した。穂別町内で一時保管していた自然氷6トンを苫小牧港から首都圏まで海上輸送し、輸送時の結露発生状況や氷の融解量などを調べる。自然氷を、25日に東京都内で開かれる雪氷輸送利活用シンポジウム「北海道の雪氷が東京を冷やす」で展示する。
 本道の自然の冷気で作った氷を首都圏へ海上輸送し、臨海部オフィスビルの冷房用冷熱源に役立てる計画。本道と本州間の物流効率化による本道物流の高コスト構造の解消や、大都市圏で深刻化するヒートアイランド現象など環境問題への対応を大きな目的に挙げている。道開発局は2005年度から2年間かけてシステム実現のため調査する。
 プレ輸送実験は「机上の検討が困難な結露による車両荷台への影響を調べる」のが目的。氷の融解量も測定し、計算値との違いも比較する。輸送する自然氷は、江別市内の企業が雪氷利用を念頭にフィールド実験で使った雪氷ブロック6個(合計6トン)。とまこまい広域農協穂別支所野菜貯蔵施設雪室に今月9日から一時保管し、23日に運びだした。
 防水素材のキャンバス地にシートをかけて1個ずつ梱包。フォークリフトを使ってトレーラーシャシーに積み込み、苫小牧港から送り出した。
 道開発局の説明では、シャシーの内外には温湿度計を設置し、輸送時の温度と湿度の変化を測定する。氷を包むシートの温度が下がった時に結露が発生する見込みで「シャシーの外から空気が入り込まなければ問題はないが、実際には難しい。結露して水が流れるのか、ぬれる程度か確認し、本格的な実証実験で結露対策がどのぐらい必要か把握したい」(開発調整課)としている。
 

食い違う言い分 駒大苫小牧は高野連に報告書提出へ

 駒大苫小牧高の野球部長が部員に暴力を振るった問題で、被害者の父親は、苫小牧民報社の取材に応じ「学校側の会見はうそで固められている。子供の名誉のため、すべてを明らかにして野球部長に謝罪してもらいたい」と話した。
 6月2日の暴力を、学校側は「平手で3、4回たたいた」と言う部長の報告を記者会見で説明した。これに対し、父親は「30回ほど殴られたと子供から聞いた。当時は子供が『チームが甲子園を目指して頑張っているから黙っていて』と言ったので、我慢していた」という。さらに夏の甲子園さ中8月7日のスリッパ事件。「これで我慢の限界を超えた」とし、翌8日、校長に電話で抗議したという。
 父親によると、「『いくらチームが強くても暴力は許さない。監督と部長を大阪から呼び戻す。だが、選手たちには試合をさせてほしい』と校長に言われ、そこまで心を決めているのなら判断は任せますと伝えた」そう。学校側は「大会終了後に事実確認してしかるべき処置をしてほしいと保護者から頼まれ、その言葉に甘えて高野連への報告を遅らせた」と主張している。
 父親は「謝罪もなく、真実を公表しないのなら、告訴する」としている。ただ、「優勝が取り消されることや新チームの1、2年生が試合に出られなくなるような事態は望んでいない。子供たちに、指導者の暴力におびえるような思いをさせたくないだけ」とも話した。
 駒大苫小牧高は23日、事実確認のためこの部員から詳しい事情を聴いた。25日にも日本高校野球連盟に報告書を提出する。
 

【厚真】防水シートはがれ雨漏り 厚南中体育館水浸し
 厚真町の厚南中学校体育館が、22日まで断続的に降り続いた雨で、内部が水浸しになった。改修工事中の屋根の防水用シートがはがれたため。町教委と業者は「体育館は工事中で使用中止している。授業への影響はないよう、8月中に復旧する」としている。
 厚南中は大規模改修工事中で、雨対策で900平方メートルの屋根全面にブルーシートをかけていた。しかし、屋根の最上部にかけた縦横10メートルのシートの一部がはがれ、雨水が屋根全面に侵入。モルタルなどに浸透したり、壁をつたって雨水が漏れ出した。床全面に1センチほども水がたまり、壁の内装クロスが一部はがれたほか、壁にかけた卒業制作の作品やステージの幕、器具庫、マットなどが水浸しになった。
 工事は地元の建築会社が共同企業体で行っている。現場を確認した会社社長は「防水シートが風であおられ、一部がはがれた。雨や風が想定以上で、通常のシートの止め方では対応し切れなかった」と話している。
 大規模改修工事は来年2月まで。屋根の板金工事は8月27日までで、当初から8月中は体育館の使用を禁止していた。ただ、厚南中は9月1日から学校祭に向けた練習を体育館などで行う予定で、「何としてでも9月1日には使える状態にする」とし、除湿機を持ち込んで内部の乾燥と清掃作業を急いでいる。
 

【登別】すわッ!漁船火災 3救難所が合同夏季演習

発煙筒で火災を演出し本番さながらに放水する3地区救難所の所員
 いぶり中央漁協の白老、虎杖浜、登別3地区救難所による夏季合同演習が、登別漁港で実施された。地区対抗の競技や火災漁船の消火・けが人救出合同演習で、日ごろの訓練の成果を発揮した。
 海難事故では迅速に救助活動をできるように―と実施される夏季恒例の合同演習。漁協組合員で構成する3地区救難所の代表チームが参加し、速さを競う救助用ゴムボートの漕艇競技や正確さを競う救命索発射機の操法などを競技形式で行い、室蘭海保署員が採点、審判した。
 最後に漁船の火災を想定して、3地区の漁船が放水して消火、最新のロケット式救命索を発射してけが人をゴムボートで搬出・救助する訓練を、今度は協力して本番さながらに展開した。
 

日高管内で秋サケ準備着々

 日高管内で秋サケ漁の準備が進んでいる。漁港で定置網漁用の土のう作り、河川ではふ化用親魚を捕獲するウライが設置された。日高路に秋が間もなくやってくる。
 秋サケ定置網漁は9月初旬から始まる。静内町の東静内漁港では定置網を支える土のうづくりが最盛期。袋に砂を入れた土のうが次々と作られていく。
 管内の昨年の秋サケ漁は、457万9000匹を水揚げ、漁獲金額41億6500万円。豊漁だった。静内町の漁民は「今年も昨年に続く豊漁年とされている」と期待する。管内では、三石、静内、新冠、門別の4漁協が合併し「ひだか漁協」になった。新漁協によると、「合併したけれど、秋サケ漁は旧漁協単位で行うことになっている」という。
 管内の河川ではサケのそ上シーズンを迎え、ふ化用の親魚を捕獲するウライの設置が急ピッチで進められている。新冠川ではひだか漁協新冠支所が、河口から約1キロ上流に設置した。日高支庁によると、管内では7河川で親魚が捕獲されている。目標捕獲数は5万6700匹。本格的なそ上は9月中旬以降になりそう。
 

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苫小牧民報社