美々8遺跡の出土品、国の重文指定へ

メカジキが線刻されたかい=道教委提供
 千歳市美々の美々8遺跡からの出土品が、国の重要文化財に指定される見通しとなった。17、8世紀ごろのアイヌ文化や当時の生活様式を知る貴重な史料で、その数は1064点にも及ぶ。年内には国から指定を受ける模様で、関係者は市民に出土品の価値を知ってもらうきっかけになると歓迎している。
 18日の文部科学省の文化審議会が、中山成彬文部科学大臣に答申した。美々8遺跡は、美々川の支流・美沢川左岸に位置し、現在は新千歳空港の滑走路になっている。
 遺跡の発掘は、北海道埋蔵文化財センターが空港の建設に先立ち、1989年から92年にかけて行われた。
 出土品は、メカジキが刻まれた舟の部材や水をかいて船を進める「かい」などの船具。おぼん、食器といった生活用具など多様だ。関係者によると、腐敗しやすい木製品だが、水に漬かっていた低湿地という条件に恵まれていたことから、保存状態が良好だった、という。
 発掘の地層が樽前a層(1739年)からb層(1667年)と明らかになっており、時代を特定した形で当時の生活を想像することができる点も高く評価されたようだ。
 千歳市埋蔵文化財センターは「アイヌ民族以外に本州からのものも出土している。当時のさまざまなアイヌ文化を知る上で貴重な史料」と遺跡の重要性を話す。
 出土品が答申通り指定されると、市内の重要文化財は「動物型土製品」(美々4遺跡、79年指定)、「土製仮面」(ママチ遺跡出土、88年指定)に次いで3件目。小林義知教育長は「千歳は全道的にみても遺跡の多いところで、これを機会に市民の文化財への関心が高まってほしい。できれば、(出土品を)市民の目に触れるようにしたい」と話し、今後は指定される文化財の展示なども検討していく考えだ。
 

7月下旬に恵庭はしご酒大会

 恵庭市内の繁華街ににぎわいを取り戻そうと、恵庭飲食店組合、栄恵町飲食店組合がスクラムを組み、7月下旬に初めての「はしご酒大会」を行う。1時間半の制限時間内に指定された5軒の店をはしごする「ドリンクラリー」で、80店舗が参加する予定。景気低迷など暗い話題の多いネオン街の活性化につなげる試みだ。
 2つの組合と北海道社交飲食生活衛生同業者組合恵庭支部の3団体による実行委員会(藤田孝実行委員長)が主催。
 大会では、スナックやクラブ、居酒屋など組合加盟店が参加し、1コースで5軒を回るラリーカードを2500円で販売。参加者は、地図を見ながら店を探し、指定された店でドリンク一杯を飲んでもらう。
 実行委員会は今後、日時や設定するコースの内容、PRの方法などを協議。「夜のまちのにぎわいを再現する取り組みで、活性化の起爆剤になれば」と話している。
 はしご酒は、札幌や岩見沢など道内各地で実施。昨年9月には千歳市内でも行われ、約1000人の市民が参加した。
 

有機栽培グループ「ほっとネット」発足。活動を本格化
 有機栽培や特別栽培農産物の生産者グループ「北海道美味しい食べ物ネットワーク」(略称・ほっとネット、河端政雄会長)がこのほど、発足した。千歳市東丘の北海道箱根牧場が事務局を務め、道内各地の生産者約60人で構成。技術力の向上などを目指し、勉強会活動も活発に繰り広げている。
 「ほっとネット」は、輸入農産物の増加のほか、BSE問題などによる消費者の食に対する不信感が近年、高まり始めていることを重視。「食の安心・安全」を追求する生産者グループとして、地元千歳や富良野、栗沢など各地の農家が大同団結し、今年2月に立ち上げた。
 発足当初は会員数は17人だったが、趣旨に賛同した輪が広がり、現在は約60人に。(1)独自のブランド農産物を作り、消費者にアピール(2)品目・数量を増やし、取引先への積極的な営業活動(3)情報をグループ内で交流・蓄積することによる技術力の向上④消費者交流-の4点を柱に、活動を開始している。
 会員向けの勉強会も2月に大手スーパーのバイヤーを講師に招き、流通業者から消費者が何を望んでいるのかを学習。18日には2回目を千歳商工センターで開き、雪印種苗北海道研究農場の安達英人主任研究員を招き、基本となる「土作り」などを学んだ。
 4月には3回目の勉強会を開き、消費者を講師に招いて意見交換する考え。事務局を務める箱根牧場では「今後も研修を重ね、より安心、安全でおいしい生産物を消費者に届けたい」と話している。
 

千歳の有権者数7万1878人に

 千歳市選挙管理委員会が今月2日現在でまとめた選挙人名簿定時登録者数(有権者数)は、7万1878人となった。道央圏の中核都市として人口増が続いており、前回の千歳市議選の当日有権者数(2001年5月20日)に比べ5200人の増となっている。
 有権者の内訳は男が三万六千九百四十一人、女が三万四千九百三十七人。四年前の市議選に比べ、男が2678人増え、女も2522人増えている。
 投票区別では、有権者が4千人以上の「マンモス投票区」となっているのは4カ所。第19区(北陽小学校)が5559人でトップ。これに第9区(桜木小学校)が4803人、第11区(青葉中学校)が4760人、第23区(泉沢小学校)が4465人と続いている。
 

春彼岸で墓参り

墓碑の雪かきをする家族
 彼岸に入った3連休初日の19日、千歳、恵庭両市内の霊園は、朝から花や供物とともにスコップを手にした家族連れなどが訪れた。今年はいつもより雪が多く、雪かきを終えた人たちが、お墓をきれいに清め、手を合わせながら亡くなった人に思いを寄せていた。
 約3千の墓碑が並ぶ千歳市末広の末広第一、第二霊園では、残雪が例年の2倍以上。深いところでは1.5メートル以上あり、訪れた市民の最初の仕事は除雪作業。
 市内の男性は「こんなに雪の多い墓参りは、子どもの時以来です」と話しながら、息子と2人で一生懸命スコップを動かしていた。
 時折、雪が舞うこの日は、雪かきの音とともに線香の煙が漂い、先祖の霊に手を合わせるいつもながらの光景が続いていた。
 

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苫小牧民報社