勇払原野で標識オオジシギを初確認

 標識(フラッグ)を付けた準絶滅危ぐ種オオジシギが、苫小牧東部の勇払原野で初確認された。標識は日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ・ネイチャーセンター(川崎慎二チーフレンジャー)が昨夏に調査目的で付けた。勇払原野がオオジシギの重要な渡りの中継地であることが裏付けられた。
 センターによると、オオジシギは22日午前10時半ごろ、弁天沼付近の電柱で羽を休めているところを、レンジャーらが確認した。プラスチック製のフラッグは青。色と、右すねに付けられていることなどから、センターが昨夏に原野で行った希少種調査で標識を着けた300羽のうちの1羽と分かった。
 オオジシギは、北海道の原野などで繁殖、秋になるとオーストラリア方面の渡って越冬、4―5月に再び繁殖地に戻る―とされている。センターは「今回の確認は、こうした説を証明するとともに、勇払原野が本道・豪州方面間の渡りを結ぶ中継地であることを裏付ける貴重なデータになった」(岡本綾子レンジャー)という。
 オオジシギは体長約30センチ。長いくちばしと褐色模様が特徴。繁殖期に「ゴゴゴ…」という羽音をたてながら急降下を繰り返すことから「雷鴫(かみなりしぎ)」とも呼ぶ。日本版レッドリスト準絶滅危ぐ種。
 

【厚真】水ぬるみ子供たちが田植え

田植え作業に挑戦する厚南中1年
 胆振東部の米どころ厚真町内で、厚真中央小(近藤茂校長)の5年生28人と厚南中(恐神寛秀校長)の1年生が、それぞれ田植え作業を行った。水ぬるむ田んぼに入った児童、生徒の多くは田植えが初体験。泥だらけになって歓声を上げながら、丹念に苗を手で植えた。
 昨年から1年生が総合的な学習で本格的な水稲づくりに挑戦している厚南中は、新1年生20人が校内の水田で水稲耕作に挑む。稲作は、地域の生産者がサポーターになって支援する体制をとっており、これまでにサポーターが行う祈願祭や事前学習にも参加。コメづくりの基本を学んでいる。
 24日に、サポーター2人と上厚真地区の老人会・禄寿会のメンバー4人が指南役として参加した。苗は、「ななつぼし」と、もち米。初めにサポーターの池野喜一郎代表が、ゴロを引いて田んぼに苗を植えるポイントをマーキング。生徒たちは、はだしになって一斉に田んぼに入ったものの、時折泥に足をとられてバランスを崩しそうになり、悲鳴や歓声を上げながら、1.5アールの水田ににぎやかに苗を植えていった。
 苫小牧生まれという板橋尚輝君は「田植えは初めて。真っすぐ植えるのは難しかった。足がぬかって大変だった」と大粒の汗をぬぐう。池野代表は「田植えは花まる。なかなか良かった。あとは根の状態や葉、茎の伸び方をよく観察してほしい。できたコメと家で食べているコメと比べてほしい」と話した。
 順調にいけば9月末には収穫できそう。収穫まで、生徒が主体になって草取りや水管理など行う。地域のサポーターなどを招いて収穫祭を行い、発表会や試食会を開き、半年間の総合学習の成果を披露する。
 

雇用対策に3000万円の補正予算
 苫小牧市は景気対策の一環として、6月議会に3000万円の補正予算を提案する。国の緊急地域雇用創出特別交付事業で、延べ1700人の雇用創出につなげる。市は「予定していた交付事業枠は当初予算ですべて使ったが、このほど申請が認められ新たに補助が決まった。少しでも雇用環境が改善できれば」と期待している。
 市は2004年度当初予算で、雇用創出対策事業に2億4200万円を計上。国の補助金も「中小企業向け雇用対策」など、市に配分された枠をすべて消化し、1億500万円を載せた。国の補助金は道が振り分けているが、新年度に入って追加申請を受け付け、苫小牧市にも3176万5000円が認められた。
 雇用創出効果は実人員で31人。延べ人数は1746人になる。市は、福祉マップ作成事業(実人員4人)、災害危機対応事業(13人)、小泉の沢川河道整備事業(7人)、豊木川河道整備事業(7人)を予定している。
 

【平取】スズラン数億本、30日から観賞会

 平取町芽生のスズラン群生地を会場に、30日から第20回すずらん観賞会が開かれる。町観光協会は「ちょうど見ごろになるはず。北国に初夏を告げるスズランを楽しんで」といっている。
 スズラン群生地の面積は約15ヘクタール。町の推計で数億本が自生する日本一の群生地。乱獲を防止するため、すずらん観賞会の時期だけ一般に開放している。観賞会初日と6月6日に、根付きスズランがプレゼント(先着300人)されるほか、会場では平取和牛肉のバーベキューコーナー(30日、6月5、6日)も開設される。
 観賞会は6月10日まで。開花状況などの問い合わせは町観光協会まで 電話01457(2)2221。
 

じわりガソリン値上がり

 国際的に原油価格が急上昇して、苫小牧市内でもガソリン、軽油が値上がりしている。行楽シーズン本番を迎え、市民生活にも影響が出そう。
 市の5月の生活必需物資価格動向調査によると、レギュラーガソリンが一リットル平均106.7円、軽油は87.5円。ともに前月比0.9円高という。しかし、市民からは「実勢価格はもっと高い」という声が聞かれた。市は「調査日は10日。調査終了後から半月余りの間に価格が変わっている可能性もある」と説明している。
 市内の幹線道路で店頭価格をチェックしてみた。90円台のレギュラーガソリン、70円台の軽油と安売りを目玉にしたセルフサービスの給油所もあるが、通常の給油所は「レギュラー109円、軽油89円」という表示が目につく。
 国道36号沿いの中心部の店舗はレギュラー105円、軽油85円。「価格ではセルフスタンドにはかなわないが、行き届いたサービスでお客さんに喜んでもらい、値段を上げないようにしている」という。だが「仕入れ価格は間違いなく上がっている。ギリギリのところでやっているが、月が変わったら価格を上げなければならないかもしれない」。
 業界筋の話では「原油価格の高騰を受けて仕入れ値もじわりと上昇している。これまで上がっても月に1―2度だったが、毎週のように上がってる。6月に入ったら、さらに上がるかもしれない」といい、小売価格の引き上げを示唆する。
 一方、市の調査によると灯油(ホームタンク用配達料込み)は一リットル平均45.8円。前月と変わらず、高値で推移している。
 

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苫小牧民報社